「金色の金属塊をゴミとして捨てる寸前——X線分析にかけたら、純金でした!!」
遺品整理の現場では、こうした「危うく捨てられるところだった本物」が実際に見つかっています。
見た目や刻印だけで価値は判断できません。
遺品整理で見つかった親指くらいの大きさの金色した謎の仏像をX線分析してみたら、純金で200万円になったという例もあります。
この記事では、形見を傷つけずに本物かどうかを見極める具体的な方法をお伝えします。
遺品整理で見つかりやすい貴金属製品の種類
遺品整理の現場では、実にさまざまな形態の貴金属製品が発見されます。

昔の日本で資産として好んで購入されていたものや、日常的に身につけていた装飾品などが代表的な例です。
一見すると古くて変色しているアクセサリーでも、実は純度の高い金やプラチナで作られているケースは少なくありません。
素人目で価値がなさそうだと判断して捨ててしまう前に、まずは素材が本物ではないかと疑ってみる視点が求められます。
刻印は判断材料になるが、それだけでは本物か断定できない
貴金属が本物かどうかを見分ける一番簡単な方法は、指輪の内側やネックレスの留め具にある刻印を確認することです。
K18やPt900といった刻印が打たれていれば、金やプラチナである可能性が高いと判断する材料になります。
ただし、刻印だけで本物か偽物かを最終的に判断するのは危険です。
実際の遺品整理の現場では、刻印を巡って次のような3つのケースがよく見られます。
- 長年の使用で刻印が摩耗しているケースです。
ルーペを使っても文字が読み取れず、本来の純度が分からなくなっている遺品は珍しくありません。 - そもそも刻印がないケースです。古い時代にオーダーメイドで作られたジュエリーや海外製品の場合、最初から刻印が打たれていないことがあります。
- 偽物の刻印が打たれているケースです。「K18」と刻まれていても、実際にはメッキや別の合金だったという事例も実際に存在します。
つまり、刻印は最初の手がかりにはなるものの、それだけで本物だと断定したり、刻印がないからと偽物だと諦めたりするのは早計だということです。
大切な形見の本当の価値を知るためには、刻印に頼らず素材そのものを客観的に調べる方法へ進む必要があります。
遺品の貴金属を「とりあえず買取店に持っていく」リスク
素材が分からない遺品のアクセサリーを抱え、手っ取り早く近所の買取店へ持ち込んで鑑定を依頼する方は多いです。
しかし、遺品の価値や素材を全く把握していない状態で、X線分析装置を持たない買取店へ行くことには、思わぬリスクが潜んでいます。
ちなみに、X線分析装置は数百万円もするため、ほとんどの買取店には、設置されておりません。
ルーペ鑑定がメインで、せいぜい、精度が低い比重計がある程度です。
刻印がない品物は、経験が長いベテラン鑑定士でも、ルーペでは見抜くことはできません。
その結果、買取店側はリスクを取りたくないため、刻印がないという理由で買い取りを断られたり、相場よりはるかに安い価格を適当に提示されたりするケースも起こり得ます。
大切な形見を不当な安値で手放す後悔を防ぐためにも、まずは持ち主側が客観的な事実を知っておくことが欠かせません。
非破壊X線分析なら「壊さず・削らず」に素材が分かる
大切な遺品の素材を安全かつ正確に調べる手段として、最新機材を用いた非破壊X線分析が最も適しています。
X線分析は対象物にX線を当てるだけで、対象物の表層部にどのような成分が何パーセント含まれているか15秒で弾き出します。
この手法の最大の魅力は、品物に傷をつけたり、薬品で溶かしたりする物理的なダメージを一切与えない点です。
思い出の詰まった形見の品を、発見された当時の美しい状態のまま、安全に成分分析することが可能となります。
本物の金なのか知りたいけれど、大切な形見を傷つけることは避けたいというご遺族の切実な思いに応える非破壊の分析方法です。
にじや質店X線ラボでの遺品分析の流れと実例
実際に依頼されたお客様の分析事例は、サイト内の実績ページで公開しています。
相続評価が必要な場合の対応について
遺品の貴金属が高価な本物であると判明した場合、次に考えなければならないのが相続税の申告や遺産分割協議への対応です。
高額な金製品やジュエリーは課税対象となる立派な財産であり、親族間で揉めないためにも適正な評価額の算出が求められます。
X線分析で素材を確認した後、遺産分割協議や相続税申告に使える正式な評価書が必要な場合は、にじや質店が運営する専門サービスをご利用いただけます。
弁護士・司法書士・税理士の先生方との連携にも対応しています。
まとめ
遺品整理で出てきた正体不明の貴金属は、安易に自己判断で処分せず、正しい方法で本物かどうかを調べることが重要です。
刻印がないものや変色しているものでも、非破壊のX線分析を利用すれば、大切な形見を傷つけることなく真実が分かります。
まずは1点1,100円のX線分析を活用し、価値を正しく把握したうえで、売却や形見分けなどの次のステップへ進みましょう。
投稿者プロフィール

-
現役質屋の鑑定士で、非破壊検査(X線分析・導電率・超音波等)を用いた
貴金属・宝石の真贋鑑定および分析の専門家。
「見た目では分からない本質を、科学の目で見抜く」を信条に、
金インゴット・宝飾品・時計などの鑑定と分析を日々の業務として取り組む。
東京都青梅市在住
株式会社クリエイティブファクトリー 代表取締役
■保有資格
・第1級陸上無線技術士
・電気主任技術者
・電気通信主任技術者
■経歴
1991年 株式会社リクルート入社
1994年 都内特許事務所にて特許出願業務に従事
1998年 創業、真空管輸入販売事業を開始
2000年 法人化
2013年 株式会社クリエイティブファクトリー設立
2014年 総合買取事業開始
2022年 にじや質店 竣工
2025年 にじや質店X線ラボ サービス開始
2026年 にじや相続評価 サービス開始
■専門分野
・金インゴットの真贋判定
・貴金属の非破壊分析
・宝石・時計の評価
・偽物・メッキ判別
・真空管
■運営サイト
・にじや質店
https://nijiya-7ten.jp
・にじや質店X線ラボ
https://nijiya-xray.jp
・にじや相続評価
https://nijiya-souzoku.jp
・ヴィンテージサウンド
https://vintagesound.jp






