【成分から読み解く】銅と亜鉛の構成比が示す、成豊重寳?の材質とは

成分分析対象の中国古銭『咸豊重寶』の全体写真。円形で中央に四角穴がある"

📝 ご依頼内容

古銭収集を趣味とする個人の方より、「成豊重寳」と刻まれた古銭の成分分析をご依頼いただきました。
刻印や重さからは金属種の判断が難しく、真贋や材質を正確に把握したいとのご要望でした。
X線分析による非破壊検査をご希望され、比較研究のための記録資料として活用されるとのことです。

  • 依頼者種別:個人
  • ご依頼品:成豊重寳?
  • 地域:秋田県

🔬 分析結果(構成元素の濃度)必須 660円

『咸豊重寶』の構成元素と濃度を示す分析結果表。主成分は銅63.07%、亜鉛35.08%

🔹 鑑定士コメント(任意)+550円

本品は「成豊重寳」と読める古銭型の金属製品で、全体に酸化と摩耗が見られます。
X線分析の結果、銅63.07%・亜鉛35.08%を主成分とする黄銅合金で構成されており、
鉄(Fe)・スズ(Sn)などの微量元素も検出されました。

当ラボでは真贋の判定は行っておりませんが、成分構成データからは「黄銅材」を主とする合金と読み取れます。
この分析結果は、お客様が今後の参考資料としてご活用いただくためのものです。

📈 スペクトル分析(任意)+660円

X線スペクトル分析による『咸豊重寶』のピーク波形グラフ。主要成分のピークが明示されている

💬 スペクトル分析解説(任意)+550円

今回の測定では、Cu(銅)に対応するピークが最も高く、エネルギー値約8.03keV付近に主要ピークが確認されました。
次にZn(亜鉛)のピークも明瞭に観測されており、Cu-Zn系合金、いわゆる「黄銅(真鍮)」の典型的なスペクトルパターンを示しています。

微量成分として、Sn(スズ)やFe(鉄)なども検出されていますが、それらのピークは小さく、補助的な合金成分とみられます。
分析全体として、意図的に調整された現代的な黄銅材料に近い構成が読み取れる結果となりました。

📸 刻印確認(画像付き)+880円

『咸豊重寶』の刻印部分を拡大撮影した画像。文字の摩耗が見られる

💰ご利用料金のご案内 ※追加オプションあり

項目 内容 簡易分析 プレミアム分析
構成元素の濃度分析 主な金属(例:金・銀)の濃度を測定 ✅(660円/箇所) ✅(660円/箇所)
※鑑定士コメント 現役査定員の所感を簡易テキストで記述 +550円 +550円
※スペクトル分析 スペクトル分析グラフ(装置出力)を添付 +660円
※スペクトル分析解説 スペクトルの読み方・傾向を解説 +550円
※刻印確認(画像なし) 刻印内容をテキストで報告 +550円
※刻印確認(画像付き) 拡大画像+テキスト報告付き +880円
※天然ダイヤ判定 天然か否かの簡易判定・コメント付き +880円

🧪 分析方法について

にじや質店X線ラボでは、非破壊式の蛍光X線分析装置(Spectro SCOUT)を使用し、表層部に含まれる金属元素を高精度で判定します。
660円からの低価格で全国対応。依頼品と分析結果は翌営業日に返送します。

このサイトは、東京都青梅市の質屋「にじや質店」が運営しており、「にじや質店X線ラボ」は、株式会社クリエイテイブフアクトリーの商標です。
実店舗でのX線分析・質預り・買取・相談にも対応しています。
にじや質店 本体サイトはこちら

📮 ご利用はこちらから


🔧 備考

※本ページの内容は、ご依頼者様の許諾を得て掲載しています。
※分析結果は、非破壊型の蛍光X線分析装置による表面分析に基づいた参考情報です。

  • 本サービスは、素材の構成金属に関する情報を提供するものであり、売買価格・真正性・価値を保証するものではありません
  • ご依頼品の構造や形状、表面処理の状態によっては、実際の材質と異なる結果が出る可能性があります。
  • 分析結果や鑑定士コメントは、査定・売却・鑑定などの最終判断の補助資料としてご利用ください
     判断責任はご依頼者様に帰属します。
  • 本サービスのご利用または分析結果に基づく判断・行動により生じた損害について、当社は一切の損害賠償責任を負いません。
  • 他社の分析結果・鑑定内容との比較、検証、評価に関するご相談には対応しておりません。
  • LINEやメール等による追加の真贋相談・価格査定依頼・無料の再解析要求などには一切応じておりません
  • ご不明点がある場合は、再度の正式依頼、または専門機関へのご相談をご検討ください。