にじや質店X線ラボでは、X線蛍光分析装置を用いて、貴金属やその他金属の構成成分を非破壊で分析しています。
分析の基本料金(660円/1箇所)に加えて、さらに詳細な情報をご希望の方には、追加オプションとして以下のサービスをご用意しています。

ここでは、それぞれのオプション内容や役立つ場面を詳しくご紹介します。

構成元素の濃度分析とは?(基本料金660円/1箇所)

分析対象(金・銀・プラチナなど)の主要金属元素を、X線蛍光分析装置により測定し、濃度で表示します。

測定例: Au 75.02%、Ag 14.28%、Cu 10.70%

  • 用途: 貴金属の品位(K18やPt850など)の確認
  • 形式: テキスト形式でレポートに記載

鑑定士コメントとは?+550円

X線分析結果をふまえて、鑑定士が所見コメントをテキストで記載します。

  • 鑑定士コメント例:
    本品は、X線蛍光分析の結果、金(Au)約75.45%、銀(Ag)約12.10%、銅(Cu)約12.07%を主成分とする合金と確認されました。
    この組成は一般的な
    K18(18金)ジュエリー
    の標準的な配合(Au75%前後)と一致しており、刻印表示がK18であれば妥当な内容と判断されます。
  • 用途: お客様への安心材料、フリマ出品時の説明資料など
  • 備考: コメントは参考意見であり、保証するものではありません

スペクトル分析とは?+660円

X線蛍光の出力強度をグラフ化した「スペクトル分析図」を添付いたします。

スペクトル分析グラフ

  • 波形ピーク: 特定元素に対応したピーク位置が表示されます
  • 活用例: 成分の傾向・異常・合金判定
  • ファイル形式: PDFまたはPNG形式で添付

スペクトル解説とは?+550円

スペクトル分析で得られたグラフをもとに、「どのピークが何を意味しているのか」をテキストで解説します。

【解説例】 本スペクトルでは、金(Au)のMαピークが最も高く明瞭に現れており、試料中における金の優位な存在が確認されます。
続いて、銀(Ag)および銅(Cu)のKαピークがそれぞれ中〜低強度で観測されており、これは18金における代表的な割金構成と一致しています。

スペクトル全体としては、Au:Ag:CuのバランスがK18合金の標準的パターンを示しており、貴金属ジュエリーとしての特性に適合するものと判断されます。

刻印確認(画像なし)とは?+550円

質屋の現役鑑定士が、分析対象の品物に刻まれている「K18」「Pt850」などの刻印を目視で確認し、その内容をレポートに記載します。

  • 確認方法: 鑑定士がルーペ等で目視確認
  • 記載例: 「K18刻印あり」「刻印は確認できない」など
  • 用途: 品位の根拠を示す一助として利用可能
  • 注意点: 写真は付きません(画像確認を希望の場合は「画像付き」を選択)

刻印確認(画像付き)とは?+880円

高精細なデジタル顕微鏡(Leica S9i)を用いて、刻印の拡大写真を撮影し、報告書に添付します。

刻印の拡大写真

  • 使用機材: Leica S9i デジタル顕微鏡
  • 用途: 刻印の証拠提示・フリマ出品時の資料として
  • 備考: 刻印の読み取り内容もテキストで報告

天然ダイヤ判定とは?+880円

現役質屋の鑑定士が、専用のダイヤモンド判定器を使って、天然ダイヤモンドであるかどうかを簡易判定します。

  • 判定内容: 「天然ダイヤと思われます」などの文面をレポートに記載
  • 用途: ジュエリーの確認、査定前の事前チェック
  • 注意: 鑑定書レベルの検査ではありませんが、現役質屋が鑑定現場で行う判定と同じものです。