旭日50銭銀貨 明治42年|コイン商が真贋の決め手に選んだ“X線分析”とは

明治42年 旭日50銭銀貨の全体画像(表面)

📝 ご依頼内容

コイン商様より、明治42年発行の「旭日50銭銀貨」について、研究目的での分析依頼をいただきました。
これまでは見た目や重量、磁性の有無などで判断していたそうですが、「非破壊かつ定量的な分析」に強い関心があったとのこと。

ただしX線分析装置は非常に高価で、自社導入は現実的ではなかったため、今回、当ラボへの外注という形でお申し込みいただきました。

  • 依頼者種別:コイン商
  • ご依頼品:旭日50銭銀貨 明治42年
  • 地域:香川県

🔬 分析結果(構成元素の濃度)必須 660円

 旭日50銭銀貨のX線成分分析結果表(銀85.50%、銅13.94%)

🔹 鑑定士コメント(任意)+550円

X線分析の結果、Ag(銀)85.50%、Cu(銅)13.94%という組成が確認されました。
これは、明治期の50銭銀貨に見られる代表的な銀合金の比率
と類似しています。

あくまで本分析は金属成分に関するデータの提供であり、真正・贋物の判定を目的としたものではありません。
ただし、合金の構成や不純物の傾向から、当時の製造技術や素材特性との整合性を読み取る手がかりとなります。

こうしたデータは、古銭収集や研究をされている方にとって、目視や重量測定では得られない新たな視点としてご活用いただけます。

📈 スペクトル分析(任意)+660円

銀のKαピークを示すX線スペクトルグラフ(22.1keV付近)

💬 スペクトル分析解説(任意)+550円

スペクトル分析では、Ag(銀)に対応する主要ピークが明瞭に確認され、Cu(銅)に該当するピークも十分な強度で検出されました。

特に、AgのKαピーク(約22.1keV付近)は高いカウント数とシャープなピーク形状を示しており、銀の存在が顕著であることを裏付けています。
また、スペクトル全体として重金属や高原子番号元素(例:Pb, Bi, Ptなど)の強いピークは見られず、合金としては比較的純粋な銀-銅系に分類されます。

このようなスペクトル情報は、当該貨幣の素材構成を客観的かつ非破壊で把握できる手段として、古銭の研究や参考調査に活用されています。

📸 刻印確認(画像付き)+880円

旭日50銭銀貨の中央部分拡大写真

💰ご利用料金のご案内 ※追加オプションあり

項目 内容 簡易分析 プレミアム分析
構成元素の濃度分析 主な金属(例:金・銀)の濃度を測定 ✅(660円/箇所) ✅(660円/箇所)
※鑑定士コメント 現役査定員の所感を簡易テキストで記述 +550円 +550円
※スペクトル分析 スペクトル分析グラフ(装置出力)を添付 +660円
※スペクトル分析解説 スペクトルの読み方・傾向を解説 +550円
※刻印確認(画像なし) 刻印内容をテキストで報告 +550円
※刻印確認(画像付き) 拡大画像+テキスト報告付き +880円
※天然ダイヤ判定 天然か否かの簡易判定・コメント付き +880円

🧪 分析方法について

にじや質店X線ラボでは、非破壊式の蛍光X線分析装置(Spectro SCOUT)を使用し、表層部に含まれる金属元素を高精度で判定します。
660円からの低価格で全国対応。依頼品と分析結果は翌営業日に返送します。

このサイトは、東京都青梅市の質屋「にじや質店」が運営しており、「にじや質店X線ラボ」は、株式会社クリエイテイブフアクトリーの商標です。
実店舗でのX線分析・質預り・買取・相談にも対応しています。
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📮 ご利用はこちらから


🔧 備考

※本ページの内容は、ご依頼者様の許諾を得て掲載しています。
※分析結果は、非破壊型の蛍光X線分析装置による表面分析に基づいた参考情報です。

  • 本サービスは、素材の構成金属に関する情報を提供するものであり、売買価格・真正性・価値を保証するものではありません
  • ご依頼品の構造や形状、表面処理の状態によっては、実際の材質と異なる結果が出る可能性があります。
  • 分析結果や鑑定士コメントは、査定・売却・鑑定などの最終判断の補助資料としてご利用ください
     判断責任はご依頼者様に帰属します。
  • 本サービスのご利用または分析結果に基づく判断・行動により生じた損害について、当社は一切の損害賠償責任を負いません。
  • 他社の分析結果・鑑定内容との比較、検証、評価に関するご相談には対応しておりません。
  • LINEやメール等による追加の真贋相談・価格査定依頼・無料の再解析要求などには一切応じておりません
  • ご不明点がある場合は、再度の正式依頼、または専門機関へのご相談をご検討ください。