古銭コレクターからの依頼!天保一分銀の純度と量目を分析

📝 ご依頼内容
江戸時代後期に発行された「天保一分銀」について、個人の古銭コレクター様より「成分と重量の確認をしたい」とのご依頼をいただきました。
市販されている参考書や資料では、天保一分銀の仕様は「量目8.66g、銀含有率99.1%」とされていますが、
手元の個体がどの程度これに近いかを科学的に検証したいというご要望でした。
今回は、精密電子秤による実測(8.459g)と、X線による非破壊成分分析を実施。
- 依頼者種別:コイン古銭収集家
- ご依頼品:天保一分銀
- 地域:千葉県
🔬 分析結果(構成元素の濃度)必須 660円

🔹 鑑定士コメント(任意)+550円
X線分析の結果、銀(Ag)94.26%、銅(Cu)5.03% を主体とする銀-銅合金であることが確認されました。
また、ニッケルやロジウム、インジウムなど微量成分も検出されていますが、
全体としては江戸時代の銀貨に見られる組成傾向と一定の整合が見られます。
実測重量は 8.459g で、文献上の規定値(8.66g)に対して 約2.3%の減少がありましたが、
摩耗や経年の可能性も考えられます。
なお、当ラボでは成分分析と重量測定に基づく客観データの提供を行っており、
真贋の最終判断や鑑定・保証は行っておりません。
ご依頼者様の判断の一助としてご参照ください。
📈 スペクトル分析(任意)+660円

💬 スペクトル分析解説(任意)+550円
本件では、X線蛍光装置による非破壊スペクトル分析を実施し、
主要成分として銀(Ag)に由来する強いピーク(22.110 keV付近)が確認されました。
また、銅(Cu)や微量元素(Rh, In, Niなど)のピークも検出されています。
この銀ピークの明瞭さと高さは、高い銀含有率を示すものであり、
全体のスペクトル分布も、近世の銀貨に共通する特徴と一致しています。
📝 量目確認(非オプション)

📸 刻印確認(画像付き)+880円






💰ご利用料金のご案内 ※追加オプションあり
項目 | 内容 | 簡易分析 | プレミアム分析 |
---|---|---|---|
構成元素の濃度分析 | 主な金属(例:金・銀)の濃度を測定 | ✅(660円/箇所) | ✅(660円/箇所) |
※鑑定士コメント | 現役査定員の所感を簡易テキストで記述 | +550円 | +550円 |
※スペクトル分析 | スペクトル分析グラフ(装置出力)を添付 | ❌ | +660円 |
※スペクトル分析解説 | スペクトルの読み方・傾向を解説 | ❌ | +550円 |
※刻印確認(画像なし) | 刻印内容をテキストで報告 | ❌ | +550円 |
※刻印確認(画像付き) | 拡大画像+テキスト報告付き | ❌ | +880円 |
※天然ダイヤ判定 | 天然か否かの簡易判定・コメント付き | ❌ | +880円 |
🧪 分析方法について
にじや質店X線ラボでは、非破壊式の蛍光X線分析装置(Spectro SCOUT)を使用し、表層部に含まれる金属元素を高精度で判定します。
660円からの低価格で全国対応。依頼品と分析結果は翌営業日に返送します。
📮 ご利用はこちらから
🔧 備考
※本ページの内容は、ご依頼者様の許諾を得て掲載しています。
※分析結果は、非破壊型の蛍光X線分析装置による表面分析に基づいた参考情報です。
- 本サービスは、素材の構成金属に関する情報を提供するものであり、売買価格・真正性・価値を保証するものではありません。
- ご依頼品の構造や形状、表面処理の状態によっては、実際の材質と異なる結果が出る可能性があります。
- 分析結果や鑑定士コメントは、査定・売却・鑑定などの最終判断の補助資料としてご利用ください。
判断責任はご依頼者様に帰属します。 - 本サービスのご利用または分析結果に基づく判断・行動により生じた損害について、当社は一切の損害賠償責任を負いません。
- 他社の分析結果・鑑定内容との比較、検証、評価に関するご相談には対応しておりません。
- LINEやメール等による追加の真贋相談・価格査定依頼・無料の再解析要求などには一切応じておりません。
- ご不明点がある場合は、再度の正式依頼、または専門機関へのご相談をご検討ください。